中原もみじ防災公園防災イベント

公開日 2023年04月20日

更新日 2023年04月20日

中原もみじ防災イベント

3月12日(日)に中原もみじ防災公園で行われた防災イベントをNPO法人Mitakaみんなの防災としてお手伝いさせていただきました。

<中原もみじ防災公園防災イベント>

日時 令和5年3月12日(日)10時~12時

会場 中原もみじ防災公園(三鷹市中原1-10-14)

主催 京王つつじヶ丘自治会

協力 新川中原地区災害対策連合会、日赤奉仕団、NPO法人Mitakaみんなの防災、三鷹市防災課

 

 

 

 

 

 

 

 

防災イベントの会場となった中原もみじ防災公園は、令和4年4月に開園した公園で、25mプール約3杯分の雨水がためられる雨水貯留施設が公園の地下に整備されています。
また、園内には、災害用トイレやかまどベンチ、防災倉庫などの防災設備を整えており、災害時には在宅避難を支援する地域の拠点として活用できます。
今回の防災イベントでは、この公園の機能を活かした訓練など5つの項目を行いました。

 

災害用トイレの組立て

災害用トイレ組立て体験

普段は地下に埋め込まれていて、災害時には組み立てて使用できる災害用トイレが2基設置されています。
ボルトを外して外蓋を開けると、折りたたみ式の便器と便槽が出てきます。
地下に埋められている便槽は、1基あたり760リットル(約90人が5日間利用できる容量)の汚物を溜めることができます。
外蓋は少し重いですが、組立て自体は初見でも難しくないと感じました。

大きな地震が発生すると、下水管が破損して水洗トイレが使用できなくなる場合があります。
このような場合に備えて、ご家庭でも携帯トイレや簡易トイレ等の用意もしておいてくださいね。

炊出し・ポリ袋調理の紹介

炊出し体験・ポリ袋調理の紹介

中原もみじ防災公園内には、かまどとして使用できるベンチ『かまどベンチ』が3基設置されています。座面裏のボルトを外すと座面を取り外すことができ、中から『かまど』を取り出すことができます。
ライフラインが止まってしまったとき等には、この『かまど』を利用して地域の皆さんで炊出しをすることができます。

訓練当日は、新川中原地区災害対策連合会の方から、アルファ米のつくり方を指導していただきました。
参加者の中には、キャンプ好きで火起こしが得意な方や、レストランでの調理経験がある方で「大人数分の調理はこうしたほうがいい」とアドバイスをくださる方など色々な方がいらっしゃいました。地域には様々なスキルやノウハウをお持ちの皆さんがいらっしゃいますので、発災時にもお互いの知恵や力を活かして協力しあうことが大切ですね。

併せてポリ袋調理の紹介もあり、事前に調理してくださったカボチャの煮物や蒸しパンを試食させていただきました。中までしっかり味が染みていて、とってもおいしかったです!少人数分の調理にも向いていますので、普段から活用したいですね。

◆『ポリ袋調理』とは?

耐熱性のポリ袋に食材と調味料を入れて湯煎調理することで、少ない水で簡単に調理することができ、洗い物も少なくて済む!という、災害時にはうってつけの調理法です。ごはんを炊いたり、かぼちゃの煮物や肉じゃが、蒸しパンなど色々なものを作ることができます。

応急給水セット組立て体験

応急給水セット組立て体験

倉庫には、応急給水に使用できる資機材も保管されています。
災害時には自宅内の給水管が破損し、水が止まってしまうことがあります。その場合も、本管(どんどん耐震化が進んでいます)が無事であれば、消火栓にスタンドパイプを立てて、ホースを延長し、給水器具を接続することで、蛇口から上水をくみ上げることができます。
資機材の組立ても複雑な工程はなく、初見の人も感覚的に組み立てられていました。

ちなみに、スタンドパイプは火災の消火にも使用することができます。大地震の時には、同時多発的に火災が発生し、道路も寸断されていたりして、なかなか消防車が来れない可能性があります。そうした場合にも、近隣の皆さんでスタンドパイプを活用することで消火活動をすることができます。

応急手当体験

応急手当体験

日赤奉仕団の皆様から、三角巾を使った足首の固定法や止血法、レジ袋を使ったギプスの作り方を学びました。
災害時にはすぐには医療機関を受診できない場合もありますが、適切に応急手当をすることで傷の悪化防止や痛みの軽減につながります。ぜひ覚えておきたいですね。

黄色いタスキの掲示・情報集約訓練

京王つつじヶ丘自治会では、災害時に無事を知らせる『安否確認の黄色いタスキ』プロジェクトに取組んでいます。

◆『安否確認の黄色いタスキ』とは?

災害が起きた時に「無事」を知らせる目印として各ご家庭で黄色いタスキを掲げます。
黄色いタスキが掲げられていることで、ご近所の安否確認が一目で分かります。
安否確認が早く取れることで、本当に救助が必要な人をより早く救助することができます。

イベントに合わせて、「各ご家庭で黄色いタスキを外から見えるところに掲示しよう」と呼びかけ、実際に約56%のご家庭が黄色いタスキを掲げていました。
自治会では、引き続き黄色いタスキの周知に取組んでいきたいとのことでした。

地域の防災訓練・イベント ご相談ください

今回の防災イベントは、主催の京王つつじヶ丘自治会から相談を受け、NPO法人Mitakaみんなの防災で企画のお手伝いや協力団体のご紹介をさせていただきました。
「防災イベント(訓練)をやってみたいけれど、何から始めればいいか分からない」
「防災訓練になかなか人が集まらない。人が集まるような企画はないかな」等、様々なご相談・ご要望に応じてお手伝いさせていただきますので、
ご興味のある方はぜひ、NPO法人Mitakaみんなの防災にお問合せください。

お問合せはこちら(Mitakaみんなの防災お問合せフォームへリンク)


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