公開日 2026年06月12日
更新日 2026年06月12日
*三鷹市福祉Laboどんぐり山主催の研修に参加したレポートです*

講師は被災地を知り尽くした災害福祉アドバイザー
今回の研修の講師は、災害福祉アドバイザーの園崎秀治さん(Office SONOZAKI)。長年、社会福祉法人全国社会福祉協議会(全社協)で勤められ、日本全国の被災地で支援調整等に携われた方です。現在は、全国で防災・減災、災害福祉の支援に尽力されています。
研修を受講するのは、三鷹市内の医療福祉専門職や民生・児童委員さんなど普段から地域福祉に関わっている方々です。当法人スタッフも参加させていただきました!

被災地の福祉の現場から見えてくるものーこのまちに「受援力」はあるか?
高齢者、障がい者、生活困窮者、児童…と幅広い分野で日々お仕事をされている方々、ただでさえ目の前の業務をこなすのも大変なのに、災害時には一体どうなってしまうのか。
災害発生直後には、これまで福祉の力を必要としていなかった方も含めた爆発的な需要拡大が発生します。加えて、スタッフ自身も被災者となり、動ける人員は必ず減ります。どうにもならないような状況の中で、もう一つ発生する現象があります。「支援したいと考える外部資源」の発生です。
圧倒的な需給のアンバランスを補完するためには、外部支援者の力が必要不可欠です。特に、医療福祉分野では専門職ボランティアの存在がとても重要です。大規模な災害では、被災地資源だけでは太刀打ちできないことを認め、速やかに外部支援を頼る(受け入れる)姿勢が求められます。
ただし、初めての土地で、道も、人もわからない外部支援者が力を発揮するには、地元のつなぎ役の存在が鍵を握ります。地域の道、人、店…これまでのことを知る「地元の住民」がいるか、動けるか、その方々につなぎ役を担っていただけるかによって、発災後の状況は大きく左右されます。
では、この三鷹で「受援力(支援を受ける力)」を高めていくにはどうすればいいでしょうか。

普段のつながり~ゆるやかな信頼関係~が受援力となる
地域にはそこに住んでいる人の中でも、町会・自治会で活動する人、民生・児童委員、自主防災組織で活動する人、消防団など様々な立場の方がいます。そして、お仕事で関わる民間事業者の方、行政職員などもいますが、普段のつながりは如何ほどでしょうか。
この人と人とのつながりこそが共助の力であり、いざという時に外部支援者が円滑に活動できる土壌となります。園崎講師はこう締めくくります「被災をしたら最後は【共助】が機能する地域かどうかが鍵となる」。
本研修では、被災地の事例を基に、福祉事業所におけるBCPの在り方や、災害対策基本法改正に伴う避難所以外の支援体制の在り方、また福祉的支援母体となる東京DWATの意義と活動実態など、有意義なお話をたくさん聞かせていただきました。
後半では、受講者同士のグループワークを通して、研修での学びをこれからどのように活かすかについてざっくばらんに話し合いました。市外在住のケアマネさんは「三鷹の防災について知らないことばかり!」、地元の民生・児童委員さんは「個人情報の兼ね合いで声をかけづらい…」などそれぞれの立場での課題があるようです。
当法人としても、地域で防災のことを考えるきっかけづくりとして「防災出前講座」を実施したり、防災イベントの企画・協力をしたり、これらの取組みを通してのつながりづくりに力を入れていきたいと思います!
参考リンク
園崎講師について詳しくは⇒オフィス園崎 Office Sonozaki
東京DWATについて詳しくは⇒東京DWAT(災害派遣福祉チーム)について
防災出前講座の申し込みは⇒防災出前講座お申込み | 特定非営利活動法人Mitakaみんなの防災
